東海道五十三次の旅・その6(小田原~箱根)(後半)

2011年3月7日月曜日

[歩]東海道五十三次

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※前半の日記はコチラ

東海道五十三次の旅・その6(後半)
(畑宿(はたじゅく)~(10)箱根(はこね))
晴れ
箱根八里は馬でも越すが,越すに越されぬ大井川
箱根馬子唄でも詠われているように,大井川に並んで難所と言われる箱根越え.
大井川は今では橋が架かっているので渡るのは容易ですが,箱根山の険しさは今も昔も変わりません.

現代の東海道の最難関,箱根登山も後半戦.
足の痛みもナゼか(?)少し和らぎ,一層気合いが入ります!
畑宿一里塚の先,石畳の道を進んでいきます
山道ですが旧東海道を示す案内があるので安心です

県道の上を跨ぎます
※県道ではなく箱根新道でした
西海子坂(さいかちざか)
県道に合流
歩道も石畳仕様…こんなところまで石畳にしなくてもいいのに(^^;

七曲り
太陽にほえろ!ではありません(^^;

七曲りをショートカットする階段
これがキツイ!

箱根新道と県道が絡み合ってます(^^;
遠くに小田原市街が望めます
橿木坂(かしのきざか)
ここから階段のオンパレードです

階段が終わって県道に合流したらまた階段…
ここらへんが体力的にキツかったです
自転車の方もいましたが大変そうでした…

階段の途中に分岐点が…
実はここを左折するのが旧東海道なのですが,通行止め…
私は直進しましたが,偶然通りかかった方がこのロープを跨いで先に行ってしまいました(^^;

階段を上りきったところにある樫の木平
道路完成記念碑に並んで小澤征爾の歌碑が…
小澤征爾って箱根にゆかりのある方なのでしょうか!?

樫の木平の見晴台からの眺め
相模湾も見えます
箱根路で東側の景色が眺められる最後の場所です

この場所にある見晴らし茶屋でとろろそばをいただきました
おいしかったです
ちょっと量が少なかったですが(^^;


見晴らし茶屋で昼食.このとき13時くらい.
腹ごしらえをすませ,さらに先に進みます.
斜め左の道を進むと上の写真で通行止めだったところに合流するのですが,ここも通行止め…
下を眺めると雪道になってます…

通行止めだった道はここで合流します
このあたりが猿滑坂(さるすべりざか)です

上の写真の場所の向かい側を見ると…階段がドーン!
疲れ気味の体にムチうって登っていくと…
まさかの下り階段…ええっ!?
振り返ってみると,道路のところからさらに上っている階段が余計…
あのスキマから道路に出ていればムダな体力使わなかったかも!?

追込坂(おいこみざか)
万葉がなでは「ふっこみ坂」と読んだそうです
「ブッコミ」の言葉はここからきたのかも!?
この坂は,この写真に見えている範囲の数段の階段しかないので安心…

先に進むと箱根旧街道資料館と甘酒茶屋が見えてきました
甘酒と力餅をいただきました
甘酒450円,力餅400円…ちょっと高い!?(^^;


甘酒茶屋のあたりが,距離的には畑宿~箱根宿の中間くらいです.
(標高的にはかなり登っているハズ)
江戸から来たときも京都から来たときも休憩するには絶好の場所で,昔は数軒の甘酒茶屋があって繁盛していたそうです.
今では1軒だけになりましたが,建物を建て替えながら昔ながらの甘酒を代々継いでいます.

甘酒でヨッパに…というのはウソで,この甘酒はアルコールが入っておらず,赤ちゃんの離乳食にも適しているんだそうです.
クルマで来たときも安心…(なハズです(^^;)

いっぷくした後はいよいよ箱根宿に向かってスパートをかけます!

甘酒茶屋の裏手の道が旧東海道です
於玉坂(おたまざか)
県道を横断
「元箱根まで40分」…いよいよゴールが近づいてきました

看板の反対を見ると「湯本まで1時間半」とあります
これは山を下ったときの時間ですが,私はここまで登りで5時間かかってます…

ここからは元箱根まで県道とも分かれ,石畳の山道をひたすら進みます
白水坂(しらみずざか)
天ケ石坂
大きな石がシンボルです
今回の宿間の最後の上り坂です

すっかり雪山登山になってきました…
石畳なのか雪道なのかよくわかりません(^^;

ようやく下り坂に…
このあたりが今日の最高地点のようです

冒頭で紹介した「箱根八里は馬でも越すが,越すに越されぬ大井川」の馬子唄碑
松並木に囲まれたの石畳はこのあたりまで
権現坂
一気に下っていきます

遠くに芦ノ湖(あしのこ)が見えてきました
ゴールまで目前!

国道との合流地点近くにある箱根旧街道の碑
国道1号と合流し,松並木道へ…
「天下の険」の碑
興福院
元箱根(もとはこね)交差点
ここまで来るとすっかり「観光地」としての箱根です(^^;

賽の河原
箱根神社の大鳥居
芦ノ湖
芦ノ湖から眺める富士山
天気がよかったのでクッキリ見えます
私のゴールを祝福しているかのようです(^^;

ボートと遊覧船がニアミス!?
身代わり地蔵
箱根旧街道一里塚跡と松並木
江戸から24番目,約96kmの一里塚です

箱根関所跡・江戸口御門
箱根関所跡・京口御門
関所跡の中の様子
柵の中に入るには入場券が必要ですが,通り抜けるだけならタダで通れます

関所跡前の町並み
この先が箱根宿の中心になります


箱根関所に着いたのが16時….
出発したのが9時半だったので実に6時間半歩きっぱなしの旅でした.
箱根路の歩き旅を紹介したサイトを見るとだいたい6時間くらいで歩いているので,平均よりちょっと遅いくらいでしょうか….
本当は箱根宿の中心まで行きたかったのですが,最終バスが16時35分発だったのでここで引き返すことにしました.(新道(国道1号)経由のバスは夜まで走っています)
新道(国道1号)経由のバスはカオスと化している(写真上)ので,旧道経由(写真下)に乗って帰りました
まだ日が明るいですが,これが最終バスです

バスの車窓から撮ったお玉ヶ池

無事箱根宿(はこねじゅく)まで一日で歩き切りました.
この日は箱根で一泊..温泉に浸かってゆっくり休むことにしました.
この日は焼き肉!
ビールは1日1本!(w


明くる日は小田原に寄り,前回時間の都合で食べられなかった小田原どんを食べました.
小田原どんは小田原でとれた食材を使った丼で,お店によって和風あり中華あり洋風あり…という感じで色々楽しめます.
鯵やかまぼこの天ぷら,梅干しの天ぷらも乗ってました
帰りは旧塗装色のロマンスカーで…
狙ったわけではありません(^^;
せっかくなので展望席へ…


温泉でゆっくり「治療」をし,エアーサロンパス塗ってケアしたせいか,明くる日は足の痛みがほとんどなく快調そのもの….
歩いた翌日よりも歩いた当日のほうが足が痛かったと思います…ナゼ!?(w

箱根路を「歩く」だけであれば芦ノ湖のほうから箱根湯本のほうへ「下って」行くほうがラクです.
しかし,私の旅の目的はあくまでも「東海道を旅する」のであって箱根路を肌で感じることではありません.
逆方向に歩いても「東海道を歩いた」ことにはなるかも知れませんが,私が目指すのはあくまでも「日本橋から京都まで歩く」こと.
ここでズルをしていたら,数年後京都まで歩き切ったときに後悔していたと思います.

箱根山は大変でしたが,登ることのつらさよりも石畳と松並木を通じて江戸時代の風情を感じ取るすがすがしさのほうが強かったです.
(「箱根は最難関!」と散々言っておきながら,実際登ってみると「そこまではやし立てるまでもないことかな…」と思えてきましたし(^^; )

東海道最難関をクリア..
東海道の最高地点は箱根宿のもう少し先の箱根峠(はこねとうげ)(標高:846m)ですが,箱根宿と箱根峠の標高差は100mくらいなので,この日の標高差に比べたら全然大したことはありません.
これで東海道五十三次の旅はどんどん進みそうです.

現在地:(10)箱根
今回進んだ宿場:1
今回進んだ距離:12.3km

残り宿場:44/54 ※「54」は三条大橋を含めた数
残り距離:394.6km/492.1km

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