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中山道の旅3rdシーズン・その4
((34)奈良井(ならい)~(35)薮原(やぶはら)~(36)宮ノ越(みやのこし))
晴れ
少々遅れましたが,今年最初の中山道の旅.
今日はいきなり中山道随一の難所,鳥居峠(とりいとうげ)越えが待っています.
峠越えということで体力的なキツさもありますが,鳥居峠は何といっても熊の生息地.
まぁ山道はたいてい熊に遭遇するかも知れないリスクがあるのですが,中でも今回越える鳥居峠は熊に遭遇する率が高い(?)とか….
無事帰ってこれるのでしょうか…(ってこの日記を書いていると言うことは無事だったのですが(^^; )
前回のゴール地点,奈良井駅(ならいえき)からスタート!
旧中山道の杉並木と二百地蔵
奈良井宿の町並み
宿場が賑わっていた頃を彷彿させます
宿内にいくつかある水場
松屋茶房
この辺りは櫛屋が多いですが,ここも元櫛問屋だったそうです
徳利屋
江戸時代は脇本陣だったそうです
本陣跡
後ろに映っているのは公民館で,本陣ではないようです
伊勢屋
江戸時代は下問屋だったそうです
上問屋資料館
明治天皇行在所の碑もあります
長野も「月決」というのでしょうか…
枡形道
中村邸
高札場跡
この辺りで奈良井宿内も終わりです
鎮神社(しずめじんじゃ)
「クマに遭いませんように…」と祈りました
鳥居峠の山道入口が近づいてきました
奈良井宿を過ぎるといよいよ鳥居峠です.
クマは怖いですが,ここまで来たら腹を括るしかありません.
くまよけのすず(熊除けの鈴)を装備して山道に挑みます.
石段を登っていきます
一旦道路に合流しますが,すぐに山道の入口へ
「熊出没注意」の張り紙が脅しをかけてきます…
最初は石畳が出迎えてくれますが,すぐに普通の山道なります
展望台があるとのことで行ってみましたが,木々の間に奈良井宿の町並みがわずかに見えます
展望台から戻ると一人,私と同じ向きに歩いている人を見かけました.
これは心強い!
クマの心配がかなり減りました..
中の茶屋跡
九十九折りの山道を進みます
ここで外国の方とすれ違いました
鳥居峠は外国の方に人気!?
鳥居峠一里塚
江戸から65番目の一里塚
登り始めて一時間余り,鳥居峠の頂上に到着!
鳥居峠に到着しました.
鳥居峠の頂上はまだ先にあるのですが,中山道としてはここが最高地点です.
鳥居峠は標高1197m.山道入口の標高が約900mとのことなので,標高差約300mです.
頂上ということで何人かの人が休んでいて,クマの遭遇率低下!
…と思っていたら,向こう側から外国の方がたくさんやってきました(^^;;
もうクマに遭わない自信さえついてきました(^^;
右の車道を通ればショートカットできますが,左の山道をもう少し進みます
明覺霊神碑と明治天皇駐蹕所跡碑
先ほどの車道に合流
ここは四差路になっています
車道は工事中
工事中の案内は英語表記もあります
こんな山中の工事中案内の英語表記は珍しいですが,これも外国の方が多く通るからでしょうか…
たくさんの人に会ってクマとの遭遇の心配がなくなってきましたが,ここからが本番.
この先,クマの好物のトチ並木を進みます..
入口にある熊除けの鐘
思い切り鳴らしてから進みます
子産の栃
穴の形がエッチ..w
鳥居峠のトチノキ群の碑
人の見えないところでクマが行き来しているのでしょうか…
ここにも熊除けの鐘が…
ここでも思い切り鳴らします
鳥居峠の名の由来となった御嶽神社鳥居
丸山公園内にある芭蕉句碑
次に向かう薮原宿(やぶはらしゅく)が見えます
九十九折りの急坂を下りていきます
車道と交差するところにある熊除けの鐘
これはこれから登る人用ですが,最後に一回鳴らしました
わずかな間ですが石畳があります
再度車道に合流し,山道はここで終了
無事クマに遭わずに下山できました
無事鳥居峠を越えました.
まだ今日の旅の3分の1くらいしか過ぎていませんが,もう達成感に満ちあふれています(^^;
下界に戻ってきた感じです(^^;
喉が渇いていたのでこの水がおいしかったです
尾張藩鷹匠役所跡(おわりはんたかしょうやくしょあと)
飛騨街道追分
中山道と飛騨街道(奈川道)との分岐点
飛騨街道の細道が少しだけ残っています
(線路を越えた後は現長野県道26号)
薮原神社と参道にある芭蕉句碑
ここから第35宿場・薮原宿に入ります.
旅籠こめや
おぎのや
峠の釜めし…ではなく,こちらは蕎麦屋です
本陣跡
防火高塀跡(ぼうかたかべいあと)
お六櫛問屋篠原商店
高札場跡
デゴイチが撮りたいんじゃない…一里塚碑が撮りたいんだ!
…ということで,薮原一里塚跡(やぶはらいちりづかあと)
江戸から66番目の一里塚
国道19号へ合流
しばらく国道19号沿いを歩きます
木曽川を眺めながらのんびりと歩きます
吉田洞門(よしだどうもん)
旧中山道は洞門の上ですが,途中で切れているので歩道を通ります
ちょっとだけですが中仙道古道を通ります
山吹トンネル
300mくらいのトンネルですが,トラックが通るたびにものすごい音がします…
トンネルの中で木曽町(きそまち)に入ります
この交差点を右折し,宮ノ越宿に入ります
ここから第36宿場・宮ノ越宿(みやのこししゅく)に入ります.
宮ノ越は木曽義仲(きそよしなか)ゆかりの地として知られています.
巴淵(ともえがふち)
巴状に渦巻いていることからこの名がついたそうです
手洗水
木曽義仲が南宮神社に参拝する際,この清水で手を清めたとか…
有栖川宮御休所跡碑
木曽川の眺めながら進みます
徳音寺(とくおんじ)
徳音寺境内奥にある木曽義仲の墓
お骨自体は遠く離れた大津宿の義仲寺にあるそうです
義仲館
義仲橋(よしなかばし)を渡り,宮ノ越宿内に入ります
本陣跡
4月15日から内部の一般公開が始まるそうで…来るのが少々早かったです(^^;
本陣母屋裏手にある,明治天皇が植えたという松
問屋跡
井戸(復元)
この綱の短さではつるべが落ちませんが(^^;
これだけ見ると何となく北海道っぽいです(^^;
樋口一里塚
江戸から68番目の一里塚
踏切で松本行きの電車とすれ違い
帰るとき「この次の電車に乗ればいいや」と思っていましたが,次の電車は1時間半後…
踏切を越えると,宮ノ越宿と次の福島宿(ふくしましゅく)の間の宿・原野宿(はらのしゅく)です.
原野宿の町並み
原野宿はまだ続きますが,ここで右折
原野駅(はらのえき)に向かいます
周りに何もない原野駅で待つこと1時間強…
松本行きの電車に乗って帰ります
ライトアップされた木曽の大橋
鳥居峠の登り始めはとにかくクマが怖かったのですが,予想以上に鳥居峠を登っている方が多かったので,登っているうちにそんな心配も吹き飛びました.
さらに予想外だったのは外国の方が多かったこと..
明らかに日本人より多かったです.
何かのガイドに紹介されたのでしょうか….
今年最初の中山道の旅はなかなかの達成感の中で終了しました.
梅雨入りするまでにできる限り進ませておきます.
現在地:(36)宮ノ越 の先の間の宿・原野
今回進んだ宿場:2
今回進んだ距離:15.6km
今回歩いた歩数:32,015
残り宿場:34/70 ※「70」はゴール(三条大橋)を含めた数
残り距離:264.5km/533.9km
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