立山黒部アルペンルートを旅行してきました。
長野側から大観峰駅(だいかんぼうえき)までは2006年10月に行っていました。
黒部はそのとき以来で、大観峰より西は初めての来訪になります。
立山黒部アルペンルートは富山県側の立山駅(たてやまえき)から長野県側の扇沢駅(おうぎざわえき)まで37.2kmを結ぶ山岳観光ルートです。
立山駅の標高が475m(扇沢駅は1,425m)、最高地点の室堂駅(むろどうえき)の標高が2,450mで、標高差は1,975mにも及びます。
(ちなみに立山の頂上は3,015m)
そんな立山黒部アルペンルートを色々な乗り物に乗って通り抜けます。
立山黒部アルペンルート公式サイトより
今回は富山側(上図の左側)から入ります。
[1]電鉄富山(でんてつとやま)→立山(たてやま)(富山地方鉄道本線・立山線)
富山駅の隣にある電鉄富山駅からスタート!
今回、アルペンルートは「WEBきっぷ」で予約しています
電鉄富山駅にあるこの機械で紙のチケットを受け取ることができます
(電鉄富山駅から立山駅までは別途運賃必要)
まずは普通列車に乗ります
先に発車する左側の列車に乗ります
途中の寺田駅で特急アルペン号に乗り換えます
元西武5000系(レッドアロー)です
車内は西武時代から大きく変わり、水戸岡鋭治さんデザインでリニューアルされています
2号車はいかにも観光列車という感じになっていています
指定席で運行する日もあるようですが、この日は自由席でした
立山連峰を見ながら進みます
立山駅に到着
[2]立山→美女平(びじょだいら)(立山ケーブルカー)
この区間のみ、乗車するときは時間指定する必要があります。
(その他の区間は時間指定(予約)不要だが、時期によっては待ち時間がある場合あり)
WEBきっぷの場合はWEBきっぷを予約するときに時間指定します。
当日チケットを買う場合はチケットを買うときに時間指定します。
立山駅
立山駅にもWEBきっぷからチケットを受け取る機械があります
ちょっと時間があったので休憩所(フードコート)でソフトクリームを買いました
ケーブルカーが来ました
下の方に貨車がつながっています
ケーブルカーあるあるですが、車内は階段状です
美女平駅に到着
[3]美女平→室堂(むろどう)(高原バス)
美女平駅の標高977mから室堂駅の標高2,450mまで、標高差1,473mを一気に上るバスです。
富山県道6号を通りますが、富山県道6号はマイカー規制がされているので、このバスや観光バス、関係車両等以外は通れません。
バスがやってきましたが雨が降ってきました…
称名滝(しょうみょうだき)
落差350mで日本一です
バスは一時停止するのでゆっくり撮影できます
晴れていれば綺麗な高原の景色が続き写真撮りまくりなのですが、この日は雨でほとんど景色が見られませんでした…
[4]室堂→大観峰(立山トンネルトロリーバス)
この区間はトロリーバスで進みます。
トロリーバスは架線から電気を供給されて走るバスで、電車の仲間です。
2018年までは黒部ダム~扇沢間もトロリーバスでしたが、現在その区間は電気バス(EV)であるため、この区間が日本で唯一のトロリーバスです。
しかし、この区間も今年11月末をもってトロリーバスは終了となり、来年からはこの区間も電気バスになり、日本からトロリーバスは完全になくなってしまいます。
室堂駅
標高2,450mで立山黒部アルペンルートで一番高所にあります
ここから先は下りになります
トロリーバスに乗り込みます
運転台近くはバスというより電車のような感じです(ステアリングはあります)
[5]大観峰→黒部平(くろべだいら)(立山ロープウェイ)
ここから先は2006年10月でも通った区間になります。
立山ロープウェイは途中に支柱が1本もないロープウェイで、日本ではこことガーラ湯沢スキー場のロープウェイの2箇所だけです。
支柱がないおかけでここからの景色は最高!
…のハズが、雨で全く見えず…
(ここからの絶景は2006年10月の日記をご覧ください
大観峰駅の標高は2,316mです
黒部平駅に到着
黒部平駅
天気がよければここから立山連峰へ絶景が広がるはずですが、何も見えず…
黒部そばで昼食
きつねそばです
黒部平の「黒」をイメージしたビターチョコレートソフトクリーム
800円と少々お高め
[6]黒部平→黒部湖(くろべこ)(黒部ケーブルカー)
黒部平駅から乗り込みます
黒部湖駅に到着
黒部湖→黒部ダム(徒歩)
黒部湖駅から黒部ダム駅へは黒部ダム堤体部を15分歩いて乗り換えします。
黒部ダムは関西電力のダムなので、富山や長野近辺ではなく関西地方へ電力を供給しています。
黒部ダム
雲がかかっています…
雨が降っているとこの区間は傘必須です
黒部ダム中心
6月26日~10月15日の日中、観光放流があります
(日中は連続して放流しています)
晴れていれば虹が見えることがありますが、この日は見えず…
[7]黒部ダム→扇沢(おうぎざわ)(関電トンネル電気バス)
2006年10月に来たときはこの区間もトロリーバスでしたが、トロリーバスは2018年で終了し、その翌年からは電気バスになっています。
この区間で富山県と長野県の県境を越えます。
この県境は一般道路は通っておらず、このバスが県境を越える唯一の手段になっています。
黒部ダム駅から乗ります
扇沢駅に到着
扇沢駅には急速充電器があり、電車のパンタグラフのように架線から電気を供給されて充電します
[8]扇沢→信濃大町(しなのおおまち)(路線バス)
ここから先は一般道路も通じていますが、今回はクルマではないので路線バスに乗ります。
路線バスに乗ります
今回は信濃大町駅行きに乗りますが、他に長野駅行きもあります
信濃大町駅に到着
松本駅を経由して特急あずさで帰りました
立山黒部アルペンルートの旅が終わりました。
天気予報を確認して雨が降らない日を選んだつもりでしたが、結果的には雨…。
景色はほとんど楽しめませんでした。
立山黒部アルペンルートの紅葉の時期は早く、9月下旬から始まります。
これから11月末までが一番の観光シーズンで、さらに今年は立山トンネルトロリーバスのラストイヤーということでさらなる混雑が予想されます。
(2006年に行ったときは10月でしたが、乗り換えの度に待ち時間1時間とか発生していました…)
今回は天気が悪かったことが影響してか人が少なく、当日でも余裕で乗れたと思います。
トロリーバス狙いの方はお早めに。そして予約を忘れずに!
さようならトロリーバス…