甲州街道の旅・その12(韮崎~蔦木)

2014年3月9日日曜日

[歩]甲州街道

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甲州街道の旅・その12
((39)韮崎(にらさき)~(40)台ヶ原(だいがはら)~(41)教来石(きょうらいし)~(42)蔦木(つたき))
晴れ

甲州街道で最長の宿間距離(15.7km)である韮崎宿(にらさきしゅく)と台ヶ原宿(だいがはらしゅく)
前回は台ヶ原宿までは到達できませんでしたが,今日はやっと台ヶ原宿を越えます.
JR韮崎(にらさき)駅からバスに乗り、前回のゴール地点の穴山橋(あなやまばし)バス停に向かいます
今日は綺麗な冬晴れで八ヶ岳も綺麗に見えます
古民家が並んでいます
小武川橋(こむかわばし)を渡って北杜市(ほくとし)に入ります
北斗市(ほくとし)ではありません(^^;
橋を渡った後、すぐ右折して旧道に入ります

先日の大雪からだいぶ雪がとけましたが,遠くを見るとまだ雪が残っています
牧原一里塚(まぎのはらいちりづか)
江戸から42番目の一里塚
甲府から六里なので六里塚ともいうそうです

今回の旅は国道20号はあまり通らず,脇道を通ることが多いです
ここも斜め右折へ
前に見えるのは「むかわ町の駅」

再び国道20号に合流
写真下は国道を渡った先にある萬霊塔

国道に合流してまもなくすぐ斜め右折へ
この先は川に行く手を阻まれるので,一旦国道に戻って大武川橋(おおむかわばし)を渡ります
大武川橋を渡ったら今度は左折…
甲州街道は写真上のところを右折しますが,寄り道して直進
坂道を上っていきます

萬休院(ばんきゅういん)の舞鶴松(まいづるまつ)
樹齢450年の見事なアカマツでしたが,2006年にマツクイムシの被害により枯死してしまいました
現在は二代目が鋭意生育中です

舞鶴松の周りは見事な枯山水…のハズですが,雪で見えません(^^;
安置されている初代舞鶴松の幹
萬休院の先の道を進めば甲州街道に戻れるのですが,除雪されていません└|゚ロ゚;|┘
数m先に雪がとけている箇所がありますが,その先もとけている保証はないので,無理に先に進まず来た道を戻ることにしました…

畑が一面雪に覆われいい景色です
三吹(みふき)地区の集落
ここも古民家が多く並んでいます

釜無川(かまなしがわ)と七里岩(しちりいわ)を見ながらちょっと休憩
上の写真の近くにある三吹一里塚(みふきいちりづか)
こちらは甲府から七里ということで七里塚ともいわれます

国道に合流して少し歩いた後,「古道入口」の石標のところを入っていきます
横山の道標(よこやまのどうひょう)
一見馬頭観音にしか見えませんが,馬頭観音の横を見ると「右かうふみち」「左はらぢ通」と書かれています

雪が残っていますが,誰かが通った足跡も残っているのでそのまま先に進みます
釜無川の支流である尾白川を見ながら進みます
古道の石標
休憩用のベンチつき

国道との合流地点にある道祖神跡
国道を渡るとやっと台ヶ原宿です


韮崎宿から15kmあまり,やっと第40宿場・台ヶ原宿に着きました.
のっけから古民家がお出迎え
台ヶ原宿内に入って少し歩いたところにある台ヶ原宿案内板と水飲み場
台ヶ原宿本陣跡
大きい常夜灯が目印です

台ヶ原宿碑と「日本の道100選」の碑
甲州街道は「日本の道100選」に選ばれていますが,選ばれている箇所はこの台ヶ原宿付近のみのようです

銘酒七賢の山梨銘醸
山梨銘醸の北原家は脇本陣だったそうです
隣は明治天皇行在所となっていました

山梨銘醸の向かいにある問屋場跡
山梨銘醸の斜め向かいにある金精軒
信玄餅といえば桔梗屋が有名ですが,「信玄餅」の正式は金精軒(登録商標)なんだそうです
(ちなみに桔梗屋のものは「桔梗信玄餅」)
ということで1個買ってみました

台ヶ原一里塚
この辺りは旅館が多く残っていました
国道に合流する直前
ここを斜め右折して旧道をさらに進みます

集落を抜けると左右に見える山を見ながらのんびり進みます
白須松林跡碑と宗良親王(むねよししんのう)歌碑
松原の集落
常夜灯がいくつかありました

国道に合流
ここから教来石宿(きょうらいし)宿に入ります


第41宿場・教来石宿に着きました.
「教来石」の名の由来になった石
畑の中に鎮座(?)しています

明治天皇小休止跡碑
ここに本陣があったそうです

ここは少し高台になっており,眼下に田畑が広がっていて景色がいいです
明治天皇御田植御通覧の跡碑
明治天皇もこの高台から田畑をご覧になったのでしょうか…

御膳水跡
「明治天皇がお誉めに与りました」とあります

国道に合流したところにある教慶寺地蔵菩薩
そしてまたすぐ国道を分岐して旧道に入ります

山口(やまぐち)地区の集落
左手に西番所跡,右手に山口関所跡碑
集落を抜け,一直線の道へ…
まもなく山梨・長野県境という場所です

国道20号に架かる新国界橋(しんこっかいばし)
甲州街道はこの橋を渡らず脇道を進みますが,除雪されていなかったのでこの橋を渡ります

新国界橋脇にある山口素堂句碑

新国界橋を渡り,いよいよ信濃国・長野県に入ります.
いよいよ長野県入り!
斜め右折の坂道を上ります
一見民家に見えますが,公民館だそうです
その庭先(?)にある高座石(こうざいし)

この民家のような公民館,トイレだけは外側から入れます
民家は古いですが(←失礼),トイレはすごく綺麗でした

「標高731m」の看板がありました
長野県内には至る所に標高を記した看板があり,「標高推し」してきます

真福寺(しんふくじ)
応安の古碑(おうあんのこひ)
山を見ながら坂を下っていきます

第42宿場・蔦木宿(つたきしゅく)に入ります.
長野県最初の宿場,蔦木宿内に入ります
道祖神と六角灯篭(ろっかくとうろう)
いくつかの民家には屋号が書かれた表札がかかっています
枡形道路(ますがたどうろ)
宿外からの侵入者を防ぐ役割をもっていました

郵便局の屋号は「白木屋」だったようです
JR信濃境駅(しなのさかいえき)へはここを右折しますが,七里岩の山越えをしないといけないのでこのまま直進します
本陣大阪屋表門
与謝野晶子歌碑と御膳水
御膳水も寒さには克てないようです(^^;

蔦木宿の町並み
つららが綺麗だったので思わず撮ってみました(^^;
蔦木宿の西側の入口となる枡形道路
釜無川の氾濫から守ったといわれる川除古木(かわよけこぼく)
国道に合流します

今日の旅はここまで.
ここから戻るのですが,信濃境駅から電車ではなく,バスで戻ります.
バスは山梨県の北杜市民バスですが,来た道を戻るのではなくこのまま先に進みます.
山梨県からは離れる方向(北西方向)になるのですが….
雪を見ながらどんどん先に進みます
(この道は次回も歩くことになります(^^;)

ここを左折
橋を渡ると山梨県に逆戻ります
(本当は川が県境になっているだけですが(^^; )

白州福祉会館
ここは「フォッサマグナの湯」の温泉施設になっています
ここからバスに乗るのですが…来たバスがハイエース!
バスというよりタクシー感覚でした(^^;


山梨県入りから半年…いよいよ長野県入りしました.
ゴールの下諏訪宿(しもすわしゅく)が見えてきました.

現在地:(42)蔦木
今回進んだ宿場:2
今回進んだ距離:20.0km
今回歩いた歩数:31,860

残り宿場:3/45 ※「45」はゴール(下諏訪)を含めた数
残り距離:30.8km/210.8km

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