中山道の旅3rdシーズン・その1(和田~下諏訪)

2015年10月18日日曜日

[歩]中山道六十九次

t f B! P L
※前回の日記はコチラ

中山道の旅3rdシーズン・その1
((28)和田(わだ)~(29)下諏訪(しもすわ))
曇り時々晴れ

前回の5月の旅から5ヶ月余り.
久々の旅は中山道最大の難所から始まります.

和田峠(わだとうげ)は体力的な難所であることはもちろん,近辺の公共交通機関に乏しいと言うことでスタート地点への到達度的にも難所です.
上田駅(うえだえき)からバスに乗っていくのがいいのですが,朝イチの新幹線で上田に向かってもバスの接続がないため,一つ手前の佐久平駅(さくだいらえき)で降り,タクシーでバス停に向かうという荒技を使うことにしました.
朝イチのはくたか号で佐久平へ
中山道の旅で北陸新幹線(長野新幹線)を使うのは今回が最初で最後です

鮭めしで朝ご飯
佐久平駅からはタクシーで長和町(ながわまち)の依田窪病院(よだくぼびょういん)へ
新幹線が約6300円でタクシーが8500円
タクシーのほうが高いです..

依田窪病院からはバスで
バス代は100円…良心的です

和田峠登山口・男女倉口(おめぐらくち)に到着!

いよいよ中山道最大の難所,和田峠に挑みます.
…といいつつ,この男女倉口の標高が1100mで,和田峠頂上の標高が1531mなので,ここからの高低差は約430mです.
和田宿(わだしゅく)から歩くときは標高差700m以上で,しかも距離も約8km長くなるので大変だったと思います.
旧142号と分かれ,登山道に入ります
熊出没注意の看板が…

この看板見て気づきました…熊鈴持ってくるの忘れた└|゚ロ゚;|┘
仕方なくスマホで音楽を大音量で流しますが,音量不足は否めません..
気休め程度にしかならないと思いますが,クマが出ないことを祈りつつ先に進みます.
休み茶屋と三十三体観音
中山道の道標の上に何かの骨が…└|゚ロ゚;|┘
不気味です

しばらく進んで行くと旧国道142号に合流します
接待茶屋跡
この付近は「接待」という地名が今でも残っています

再び山道へ
常夜灯がお出迎え

避難小屋
和田峠への道のりは長かったこともあり,こうした避難小屋や茶屋がありました
この付近は石畳になっています

広原一里塚
江戸から52番目の一里塚

バーベキュー場が見えてきました
今でも使われているのでしょうか…

遠くを見ると赤く色づいています
この時期に来てよかった…

真新しい石畳を進むと再び旧国道142号に合流します
ドライブイン跡
10年くらい前まではここで力餅が食べられたそうです

東餅屋(ひがしもちや)
今ではドライブイン跡しかありませんが,昔はここに茶屋が並んでいたそうです

旧国道142号とビーナスラインとの分岐点
中山道はショートカットするように石畳道を進みます

この先,クネクネと曲がるビーナスラインを4回交差します
ここではコルゲートパイプで下をくぐります

2回目のビーナスライン交差
ビーナスラインは今は無料で通れますが,有料道路時代はここに料金所がありました

3回目のビーナスライン交差
4回目のビーナスライン交差
ここまで来ると和田峠頂上までもうすぐです

視界が開けてきて頂上が見えてきました
和田峠頂上!

和田峠頂上に着きました.
標高1531m.
中山道,そして五街道の最高地点です.
クマに怯えながら(?)何とか頂上までたどり着けました.
頂上から下諏訪方面を望む
賽の河原

和田峠頂上は長和町と下諏訪町の町境.
ここから下諏訪町に入ります.
峠を下ります
入口には「下諏訪中山道を守る会」作成の地図があります

上り(長和側)と違い,下り(下諏訪側)は急坂や一部ガレた場所があります
下諏訪側迷いやすい場所には「中山道」の立て札があるので安心です

人一人がギリギリ通れる幅の場所があります
足を踏み外せば一気に崖へ…
ケガをしなけりゃショートカットになるかも知れませんが…(違

ひたすらどんどん下ります
石小屋跡
この先の西餅屋(にしもちや)付近で熊出没の看板
怖いです└|゚ロ゚;|┘

旧国道142号を渡ります
振り向くと紅葉が綺麗です
こんな道も進んでいきます
再び旧国道142号を交差
この先,先ほど看板にあった「西餅屋」付近になるので,怖いので旧国道142号に迂回することにしました…

ということで旧国道142号に迂回
少し進むと国道142号(新和田トンネル有料道路入口)に合流します

国道に迂回したおかげで綺麗な紅葉風景が見られました
中山道と国道142号交点近くにある西餅屋茶屋跡
この先も山道を避けて国道142号へ
西餅屋一里塚がある場所にはこの看板があるのでここで下ります

西餅屋一里塚
江戸から53番目の一里塚

西餅屋一里塚の先も山道が続いていますが,クマが怖いので国道へ迂回します..
「水戸浪士の墓」の看板で斜め左折
ここまで来ると山道ではなく,クマは出ない(?)ので安心です

浪人塚(ろうにんつか)((水戸浪士の墓)(みとろうしのはか))
樋橋(とよはし)茶屋本陣跡
ここまで来ると下諏訪側のバスがあるのでリタイア可能になります
(まだまだ歩けますが(^^; )

所々国道142号と分かれて脇道を進みます
「一里塚碑」の看板に従って社有地をお邪魔しますが,一里塚碑を見つけられませんでした…
実は写真下の所を右折した先にあるのですが,右折せずに左折してしまいました…

町屋敷集落を入ります
道祖神
諏訪大社のお膝元らしく,四本の御柱に囲まれています

道祖神のところを斜め右折し,突き当たりを斜め左折して上り坂を進みます
坂の頂上が見えてきました

木落し坂(きおとしざか)に到着.
ここは数えで7年ごと(次回は2016年)に行われる御柱祭(おんばしらさい)の会場です.
木落し坂と御柱
写真ではわかりづらいですが,傾斜角は約45度
一番下に見えるのは国道142号
国道142号を通行止めにして祭りが行われます

木落し坂の先の遊歩道を進みます
国道合流地点近くにある道祖神と芭蕉句碑
落合発電所
諏訪地方電気発祥の地です

注連掛(しめかけ)
御柱を休ませておく場所です

国道と分かれた先にある道祖神
ここも御柱に囲まれていました

遠くに諏訪湖(すわこ)が見えてきました
その先で国道と分かれて脇道に入ります

諏訪湖を一望
晴れているときは富士山が見えるそうですが,この日は見えませんでした…

道標
「右 中山道,左 諏方宮」と書かれています

諏訪大社下社春宮(すわたいしゃしもしゃはるみや)
龍の口と信玄ゆかりの矢除石(やよけいし)
下諏訪一里塚
江戸から55番目の一里塚

番屋跡
下諏訪は中山道唯一の温泉街
昔ながらのお風呂屋が並びます

掛け流しもありました
旅籠かめや跡
現在は駐車場になっています

旅籠つるや跡
こちらは現在もお風呂屋になっています

本陣跡

そして…以前見た風景である甲州道中・中山道合流地(こうしゅうどうちゅう・なかせんどうごうりゅうち)に到着しました.
甲州街道の旅のゴールとして来たのが昨年の4月.
それから約1年半..一つの苦難(=和田峠)を越え,何とかたどり着きました.
甲州街道に続き,中山道経由でもこの地に着きました
綿の湯
問屋場跡でもありました

諏訪大社下社秋宮(すわたいしゃしもしゃあきみや)
秋宮は甲州街道の旅で立ち寄ったので今回は省略(^^;

ちょっと早めの夕食
信州産豚丼です

下諏訪駅前交差点で左折
今日はここまで


佐久平駅に到着したときは小雨が降っていて「今日は雨なのか…」と思っていましたが,男女倉口に着いたときは雨はやみ,それからは晴れたり曇ったりしましたが雨は降らずよかったです.

甲州街道との交点である下諏訪まで来ました.
ここからは甲州街道を経由した旅人も,同じ中山道を通って京を目指します.

久々に歩いたせいか,足が少々痛くなりました.
体力面もありますが,「クマに遭遇しないよう」という精神面もキテいるものがあります(^^;

ここまではJRでいうところの高崎線・信越本線沿線でしたが,これからしばらくは中央本線沿線.
中山道の3つあるステージのうちの第2ステージに入ります.

現在地:(29)下諏訪
今回進んだ宿場:1
今回進んだ距離:15.6km
今回歩いた歩数:33,576

残り宿場:41/70 ※「70」はゴール(三条大橋)を含めた数
残り距離:317.2km/533.9km

※次回の日記はコチラ

ブログ アーカイブ

このブログを検索

自己紹介

自分の写真
旅行好きのオッサンです.

contact

名前

メール *

メッセージ *

QooQ