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甲州街道の旅・その4
((11)武蔵国・駒木野(こまぎの)~(12)武蔵国・小仏(こぼとけ)~(13)相模国・小原(おばら)~(14)相模国・与瀬(よせ))
曇り時々晴れ
前回の旅でようやく東京の西まで来ました.
今日はいよいよ小仏峠(こぼとけとうげ)を越え,相模国・神奈川県に入ります.
小仏峠は高尾山(たかおさん)の北部を越える峠で,東京西部のハイキングコースの一つになっていることもあってこの日も多くの人がいました.
ほとんどの人が高尾駅からバスで途中まで行くのですが,私は駅から歩いて向かいます.
前回のゴール地点高尾駅前からスタート!
JR中央本線のガード下にある両界橋(りょうかいばし)
両界橋を過ぎてすぐの交差点で斜め右折
国道20号と分かれて旧道に入ります
駒木野橋(こまぎのばし)
今は橋は残っていませんが,後世に残すための碑が建っています
碑に埋め込まれている「駒木野橋」「こまぎのはし」の札は当時の橋の親柱にあったものでしょうか…
小仏関跡(こぼとけせきあと)
戦国時代にはこの先の小仏峠頂上にありましたが,徳川幕府がこの場所に移したそうです
碑の前にある「手形石」の上に通行手形を置き,「手付石」に手を添えて許しを待ったそうです
なんか撮影をやっていました
もしかしたら私が見切れているかも…(^^;
小仏関跡のすぐ先にある駒木野宿碑
この辺りが駒木野宿内ですが,それを偲ぶようなものは残っていません…
念珠坂(ねんじゅざか)
急坂を念仏を唱えながら上ったそうです
遠方には圏央道(けんおうどう)が見えます
上行講(ふじや道標)(じょうぎょうこう(ふじやどうひょう))
高尾山をブチ抜く圏央道と八王子ジャンクション
中央道と東名高速を結ぶ役割はあると思いますが,ここをブチ抜く必要はあったんでしょうか…
高尾山道 道標
道標を過ぎるとのどかな山道を進んでいきます
常林寺(じょうりんじ)
さらに山道を進んでいきます
赤レンガのガードでJR中央本線を越えます
小仏(こぼとけ)バス停
高尾駅からのバスはここまで
ここから先は峠を越えるまでバスがないのでリタイアできません(^^;
宝珠寺(ほうじゅじ)
入口にカゴノキの碑が建っていますが,この木はカゴノキではありません(^^;
石段を登った途中にあるこちらがカゴノキです
小仏バス停や宝珠寺の辺りが小仏宿の宿内だそうですが,元々本陣も脇本陣もなかったため,ただの「山道の途中」といった感じです.
東海道の第48宿場,坂下宿(さかしたしゅく)に似た感じもしますが,坂下宿のほうは本陣がありました.
九十九折りの道を越えます
自動車が進入できる西端に到着
ここからは歩きで進むしかありません
(私は元々歩きでしたが(^^; )
自動車進入禁止のゲートを越えるとオフロードの山道になります
湧き水の隣に,飲む用のコップがありました
この先,(甲州街道は)峠を越えて国道20号に着くまで湧き水や自販機はありません
さらに道幅が狭まり,人2人がやっと通れる幅に
ここは急激な坂で,コンクリ舗装されていました
いきなり出現した6キロポスト
ここが都道であることの証です
山道を進むこと30分強…
小仏峠頂上に到着!
小仏峠に到着しました.
甲州街道としては武蔵国・東京都と相模国・神奈川県の都県境ですが,高尾山や陣馬高原(じんばこうげん)からのハイキングコースの合流地点ということもあって多くの人が行き交う「ジャンクション」状態です.
案内標識に従って進まないと全く別の道に進んでしまいます.
甲州街道の「東京側」はそこそこ人が多いですが,「神奈川県側」はほとんど人がいません.
よって,「人がいないほう=甲州街道神奈川県側」という感じで進むといいです(爆
(↑キチンと案内標識があるので,それに従えばOKです)
頂上の広場に昔は茶屋があったそうですが,今では閉まっています…
ベンチはあるので,今日はここで昼食…
頂上からの眺めはあまりよくありません…
明治天皇小佛峠御小休止跡及御野立跡
甲州道中 小仏峠の道標
距離は短いですが,神奈川県内はこのような道標が主要箇所に建てられています
案内標識に従って,甲州街道の小原宿(おばらしゅく)を目指します
東京都側よりは多少幅が広いですが,傾きはそれなりにある山道を下っていきます
勢い余って進むとかかとに負担がかかるのでゆっくり進みます
ゆっくり進んで30分,登山道の入口に到着
ここからは舗装道を進みます
ここはややこしいですが,直進方向ではなく,標識に従ってUターンするような感じで大きく斜め右折します
Uターンするような感じで進むので,どこかにショートカットがあるのかな…と思ったら,階段がありました(^^;
(本当に使えるのかはわかりませんが…)
地図上では大きく遠回りですが,一旦中央道の下をくぐり,また戻るような感じの道のりを進みます
美女谷橋(びじょだにはし)
近くに美女谷温泉があります(旅館は閉店したようですが…)
板橋の標
「甲州道中 板 橋」と書かれるとつい「なかいたばし」と読んでしまいます(^^;
底沢橋(そこさわばし)
ここで国道20号と合流します
11月3日,小原宿本陣祭…この旅の次の日でした(^^;
小原の郷
ちょっとした休憩所です
「甲州街道小原宿」の標
「これより2町半」とのことで,小原宿は約300m弱の小さな宿でした
小原宿本陣
神奈川県内に唯一現存する本陣
神奈川県といえば東海道がほとんどで,甲州街道の区間は「かすっている」程度ですが,東海道には現存しない本陣がここにはあります
また,東京の日野宿(ひのじゅく)本陣と違い,こちらは無料で中を見学できます
本陣前にある高札場跡
小原宿内はクルマ通りの多い国道20号ですが,古い住宅がいくつかありました
小原宿の西端
本陣がないとあっという間に通り過ぎるところでした(^^;
平野(ひらの)の分岐
ここは斜め右折して旧道に入ります
この道は小仏峠の山道に負けないくらいの急坂!
振り向くといい景色です
交差点が坂の頂上
ちなみに,このすぐ隣に中央道相模湖東(さがみこひがし)出口の料金所があります
その先,分岐が3ヶ所続きますが,「左へ左へ…」と進んでいきます
そのまま直進すると国道20号にぶつかるのですが,その手前に階段があるのでそれを下っていきます
事前調査していたのでわかっていたのですが,知らないと気づかずスルーしてしまいそうです(^^;
住宅街の細道を抜け,国道20号に合流します
すっかり文字が色あせてしまい,判読できません(^^;
相模湖駅前(さがみこえきまえ)交差点
ここからが第14宿場,与瀬(よせ)宿内ですが…
ちょっと早いですが今日はここで終了…
今回は甲州街道の最初の難関,小仏峠越えでした.
東京都側はアクセスがいいこともあってかハイカーの方が多くいましたが,神奈川県側は2~3人とすれ違う程度でした.
無事に峠を越えて神奈川県に入りましたが,次回は早くも神奈川県を越え,山梨県に入る予定です.
現在地:(14)与瀬
今回進んだ宿場:3
今回進んだ距離:14.4km
今回歩いた歩数:22,515歩
残り宿場:31/45 ※「45」はゴール(下諏訪)を含めた数
残り距離:147.5km/210.8km
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