中山道の旅5thシーズン・その14(大井~大湫)

2018年5月2日水曜日

[歩]中山道六十九次

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※前回の日記はコチラ
(大井宿の直前の日記はコチラ

中山道の旅5thシーズン・その14
((46)大井(おおい)~(47)大湫(おおくて))
晴れ

昨年11月、岐阜県(美濃国)の大井宿(おおいしゅく)まで進めていましたが、この後は十三峠(じゅうさんとうげ)越えが控えており、クマが出るかも知れないと思い、一旦この区間をワープして進めていました。

今回は、いよいよこの十三峠越えをします。
十三峠は中山道最後の難所で、大井宿から次の大湫宿(おおくてしゅく)までの間に13もの峠があることより名付けられました。
昨年11月の大井宿でのゴール地点、恵那駅(えなえき)からスタート!
栗きんとんの菊水堂
中野村庄屋の家と脇にある浸水防止壁をはめる溝
中野観音堂
無事十三峠越えができることを祈りました

西行硯水(さいぎょうすずりみず)
西行塚碑
ここから幹線道路を外れます

JR中央西線の仲仙道踏切を越えるとのどかな道になります
いよいよ十三峠の入口まで来ました…

いよいよ十三峠越えです。
熊よけの鈴を装備し、食料、水(500ml×3本)を持ち、意を決して先に進みます。
もう、後戻りはできません。。
入口にはこんな警告が…
今日のゴール地点である大湫宿でリタイアすることもできますが、リタイアせず街道を進むと約30km先の御嶽宿(みたけしゅく)まで駅はありません

伝西行塚
展望台があり、眺めがいいです

伝西行塚近くにある芭蕉句碑
山道をゆっくりと上っていきます
開けたところにある槙ヶ根一里塚(まきがねいちりづか)
江戸から88番目の一里塚
大井~大湫間は3つの一里塚がありますが、いずれも両側塚が残っています

しばらく平坦な道になります
この辺りは西行の森と呼ばれ、のんびりと歩けます

車道に出ますが、すぐまた細道に入ります
槙ケ根立場(まきがねたてば)跡
茶屋や伊勢神宮遥拝所があり賑わっていた場所です

追分道標
伊勢・名古屋へ行く下街道との追分です
今では面影がありませんが、昔はここが交通の要衝だったのでしょう

姫御殿跡(ひめごてんあと)
祝峠の頂上で、ここも景色がいいです

子持松跡
首なし地蔵跡
乱れ坂
大名行列が乱れ、旅人の息が乱れ、女性の裾も乱れたことより乱れ坂と名付けられたそうです
ここは急な下り坂です

坂を下ると集落があるのどかな道へ
のんびり歩けて気持ちいいです

殿様街道跡
かくれ神坂 を下り、平六坂 を上ります
紅坂一里塚(べにさかいちりづか)
江戸から89番目の一里塚

ぼたん岩
影がかかっていてちょっと見づらいですが、牡丹のように同心円の層があります
解説版には「日本一多数の人に踏まれ親しまれたぼたん岩」とありました

紅坂を下ります
佐倉宗五郎大明神
神明神社境内にある芭蕉句碑
国道418号と交差します
国道418号といえば酷道として有名ですが、この辺りはまだマシなほうですw

藤村高札場跡(ふじむらこうさつばあと)
深萱立場(ふかがやたてば)
国道418号と分かれ、細道に入ります
西坂を上っていきます
この交差点は間違いやすいですが、看板の通りに進みます
三城峠(みちじろとうげ)
車道に出ると大きな中山道碑が
ここは恵那市と瑞浪市(みずなみし)の市境です

しばらくのどかな道を進みます
長い観音坂を上ります
観音坂頂上にある霊場巡拝碑
ここにあずまやがあったので昼食をとったのですが
中には「クマ目撃情報」の紙が…└|゚ロ゚;|┘
あまりゆっくりできずに出発です…

坂を下ると大久後の集落に入ります
権現坂(ごんげんさか)
この坂も長い上り坂です

炭焼立場跡(すみやきたてばあと)
樫ノ木坂を上ります
樫ノ木坂を上りきったところにある権現山一里塚(ごんげんやまいちりづか)
江戸から90番目の一里塚

この辺りはゴルフ場の真ん中を突っ切っていきます
中山道を進んでいるだけではわかりませんが、時折パコーンとボールを打つ音がします

巡礼水
旅の巡礼がここで病気になったが、念仏によって水が湧き出たと言われています

阿波屋の茶屋跡
三十三観音(さんじゅうさんかんのん)
尻冷やし地蔵
車道を横断し、最後の上り坂であるしゃれこ坂を上ります
童子ケ根
ここが上り坂の頂上で、ここから下りになります

大湫宿の町並みが見えてきました
寺坂の石仏群
ついに十三峠の西の入口に到着
十三峠を越えました!


十三峠を越え、第47宿場・大湫宿(おおくてしゅく)に入ります。
大湫宿内に入ります
森川訓行家
元旅籠でした

本陣跡
問屋場跡
脇本陣跡
神明神社の大杉
大湫観音堂
高台にあるので大湫宿内を一望できます

大湫観音堂境内にある芭蕉句碑
高札場跡
高札場があるところ辺りまでが大湫宿内です
中山道はここを直進ですが、今日はここで中断
左折して釜戸駅(かまどえき)に向かいます
「向かう」といっても、4kmほどの道を進まなければいけません
ほぼ全線下り坂なのでラクですが…


中山道最後の難所・十三峠を越え、これで肩の荷が下りた感じです。
十三峠は標高高低差は300m弱とのことで、この数値だけだと楽勝な感じがしますが、何度も上りと下りを繰り返し、「せっかく上ったんだからムダな下りはやめて!」と思えてくるくらい心が折れそうになります。
しかし、碓氷峠(うすいとうげ・群馬・長野県境)や和田峠(わだとうげ・中山道最長宿間の峠)と違い、山道がずっと続くことはなく、こまめに集落があってのどかな道を進みます。
最初はクマの遭遇を危惧していましたが、山道をしばらく歩けばすぐ集落になるので、結果的にはクマの心配はありませんでした。
(何人かすれ違う人がいましたが、誰一人として熊鈴をつけていませんでした…)
とはいえ、(恵那市側は全くありませんでしたが)瑞浪市側には何カ所か「熊出没注意」の紙があったので、全くクマが出ないワケではないと思いますが。。

とにかく、天気がいいこともあり、非常に充実した峠越えができました。
次回は、ワープしていた区間の後半戦である大湫宿~御嶽宿(みたけしゅく)です。

現在地:(47)大湫
今回進んだ宿場:1
今回進んだ距離:13.7km ※大湫宿~釜戸駅間(約4km)を除く
今回歩いた歩数:26,945 ※大湫宿~釜戸駅間を含む

残り宿場:3(+2)/70 ※「70」はゴール(三条大橋)を含めた数、カッコ内は大湫宿~御嶽宿間の数
残り距離:30.0(+17.7)km/533.9km ※カッコ内は大湫宿~御嶽宿間の距離

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