東海道五十三次の旅・その15(金谷~掛川)

2011年5月21日土曜日

[歩]東海道五十三次

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※前回の日記はコチラ

東海道五十三次の旅・その15
((24)金谷(かなや)~(25)日坂(にっさか)~(26)掛川(かけがわ))
晴れ
夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みぢやないか あかねだすきに菅の笠
という歌い出しの「茶摘み」の歌。
今週その八十八夜を迎え、1年でもっとも茶畑が緑鮮やかになる時期になりました。

今回は東海道五十三次の三大難所の3つめと言える中山峠(なかやまとうげ)(残り2つは箱根峠と鈴鹿峠)を越えます。
峠の区間の距離こそ短いものの、傾きは箱根峠以上の急坂ということでツライ旅になりそうですが、緑豊かな茶畑を見ていると落ち着いてきます。
先週のゴール地点である金谷駅から再開!
いきなりの上り坂…
金谷坂の石畳入口
一旦はアスファルト舗装された道ですが、石畳を復元したそうです
隣には石畳茶屋もあります

金谷坂石畳の途中にある庚申堂と鶏頭塚
すべらず地蔵尊
「石畳がすべらない」ということから合格祈願の絵馬が多いです

金谷坂を上りきったところにある諏訪原城跡と諏訪神社
お次は菊川(きくがわ)坂の石畳
ここから一旦下り坂になります
ハイカーのお年寄りの方が多かったです

隣には歩きやすい舗装された道もあるのですが、
せっかくなので石畳を歩きます

この辺りから緑一面の茶畑が広がります
こんな茶畑を見ているといかにも「静岡に来た!」という感じがします

菊川坂の石畳が終わり、菊川の町並みへ
ちなみにこの「菊川」は「菊川市」(きくがわし)とは別物で、「島田市(旧:金谷町)菊川」です

菊川には間の宿(あいのしゅく)が置かれました
宗行(むねゆき)卿誌碑と日野俊基(ひのとしもと)歌碑
左にある石は菊川由来の石

中山峠の入口に到着

中山峠は新古今和歌集で西行法師が「年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山」と詠んだことより小夜の中山または佐夜の中山(読みはどちらも「さよのなかやま」)とも言われます。
看板にはロマンコースとありますが、これから心臓破りの坂に挑むことになります。
東海道五十三次の道中で一番の急坂と言われる箭置坂(やおきざか)
ボールを落としたら大変!

急坂で息が切れそうですが、綺麗な茶畑を見ていると疲れも和らぎます
島田市と掛川市の市境
ここから掛川市です

この辺りには小夜の中山にちなんだ歌碑がいくつか建てられています
坂が緩やかになり、頂上が近づいてきました

やっと中山峠の頂上に到着しました。
頂上にある接待茶屋跡
久延寺(きゅうえんじ)
久延寺境内には妊婦の霊が乗り移って毎夜泣いていたと言われる夜泣き石と、徳川家康の手植えと言われる五葉松があります
隣にある「扇屋」の水飴「子育て飴」
日陰に置いておくと固くなるので日なたに置いているそうです
色から想像できる通り黒飴のような味です

西行法師の「年たけて…」の歌碑

峠を越え、下り坂を進みます。
佐夜鹿一里塚跡(写真上)と鎧塚(写真下)
下りも茶畑を眺めながら進みます
妊婦の墓
涼みの松と芭蕉句碑
夜泣き石跡
久延寺の夜泣き石は元々はここにあったそうです

大阪・奈良府県境の国道308号の「暗峠(くらがりとうげ)」に匹敵する急坂+急カーブの「二の曲がり」
ここがまだ国道1号だったら酷道決定なんですが…(笑

坂を下ると日坂宿(にっさかしゅく)へ…
日坂宿の屋号の看板が並んでいます

日坂宿本陣扇屋跡
日坂宿の町並みにも屋号の看板が…
今なら牛丼240円!(違
問屋場跡
脇本陣黒田屋跡
伊藤文七邸跡
中に入れます

萬屋
旅籠・川坂屋
火事の後立て直され、150年以上前の姿を残しています

ここではボランティアの方の話を色々聞けました
高札場跡と下木戸跡
事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)と境内にあるクスノキ
とろろそばでちょっと遅い昼食
道の駅ですが(^^;

神社に行こうとすると…渡れない!
残り1本の板は流されてました(^^;
伊達方一里塚
国道1号から旧道に分岐したり、国道1号に合流したり…
繰り返しながら掛川宿(かけがわじゅく)を目指します

象の鼻に見えますが馬喰橋(ばくろうばし)です
葛川(くずかわ)一里塚碑と常夜灯
ここの常夜灯は白熱電球で光ってます


今日の目的地である掛川宿に到着。
掛川宿で待ち構えるのは、旅人敵を侵入させないための七曲がりです。
七曲がりの入口
入口には案内図があるのですが、この先には案内図がなかった気がします
迷子にならないか不安…

とりあえず、手元の地図を頼りに曲がっていきます
常夜灯があったのでミスルートはしていなさそう…
この常夜灯、まだ昼間なのに光ってます(^^;

ここは突き当たりなのでわかりやすいです
さらに進むと道標が…
道は間違ってなさそうです


掛川宿の町並みに入ったのですが、東海道五十三次にちなんだ看板が少ないようです(?)
掛川城に力を入れているのでしょうか…。
連雀沢野屋本陣跡と思われる場所
看板が真っ二つ…└|゚ロ゚;|┘

この辺りに中町浅羽屋本陣跡があるはずなのですが、看板を発見できず…
ということで、大手門から掛川城を望遠撮影(笑
掛川駅に到着
新幹線停車駅では唯一木造駅舎が残っています


最後は少々消化不良でしたが、無事掛川宿に到着。
中山峠は急坂でしたが、無事越えることができました。
この日は今年の最高気温を記録し汗だくでしたが、心地いい風も吹いていたので気持ちよく歩くことができました。

★おまけ
静岡ローカルの「くさデカ」は、偶然にもこの日は掛川の特集
お店は違いますが「子育て飴」もやってました
ちなみに関東では「もしもツアーズ」をやっている時間帯です


現在地:(26)掛川
今回進んだ宿場:2
今回進んだ距離:13.6km
今回歩いた歩数:31,349歩

残り宿場:28/54 ※「54」は三条大橋を含めた数
残り距離:271.5km/492.1km

#今回から万歩計による歩数計測を始めました

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